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ダルくんの通院・心エコーを撮る

前回の診察から3週間経ったのでダルくんの緑内障の経過を診てもらいに病院に行ってきました。

その前にダルくんのタマタマがここ最近大きくなってきてしまい、歩くと床に当たるため擦れたところが化膿してしまっていました。
ゲンタシン塗って対応していましたが擦れるので治りが悪いのです。見たい方はどうぞ。
ダルくんのビローンタマちゃん
「どんだけタマ晒すねん」とジト目のダルくん。ネックピロー使いこなし過ぎです^o^

 

眼圧は 左:30.5mmHg/右:29.0mmHg に下がっていました!
でもまだ高いですね。。25以下くらいになってほしいです。

 

触診したところ3週間前より心臓の雑音が悪くなっていると言われました。タマタマの腫大も浮腫(むくみ)が原因で、心臓が悪い→→血液循環が悪い→→腎臓の動きが悪くなりうまく尿が作られない→→浮腫、という状態になっているようです。

X線写真で見ると今回の方が心臓の周りが白くもやもやしていて、これは肺に水が溜まっているそうです。

 

正面写真でも今回のは心臓の境界線がぼやけて不明瞭になっています。

 
 

心臓のエコー検査も受けてきました。
動画で見せて頂いたところダルくんの心臓の弁は、通常だと写真の赤い点線のように「く」の字になっていなければならないところをフラットになっていることと、左心室はやや大きいのに対して心室の壁は薄くなっていることから心室が拡張して弁が引っ張られている状態だそうです。
拡張型と肥大型と混合型の心筋症で以前にもっと悪かったのが持ち直したのではないかとのことでした。

左心室機能に障害が出ると、肺に水がたまるので今回のX線検査のモヤモヤした影が出たようです。
幸いダルくんの左心室の収縮力(FS:45.0%)※)はうさぎの正常範囲内だそうです。

動画では不整脈も出ていました。

いつも丸まって寝るのは心臓の悪い子によくある傾向で、横になると下半身の血液が心臓や肺に流れて呼吸が苦しくなるためです。
ダルくんは自分の心臓の不調のことがわかってやっていたんですね。

今回は血管拡張剤と心臓の収縮を補助するお薬をもらいました。
利尿剤を使うと浮腫の解消が早いそうなのですが、先生も私もダルくんに利尿剤を使うのは気が進まないので今回は使いません。

血の巡りが悪いダルくんは寒がりです。最近は気温の変化が激しいのでマイカヒーターをお尻の方に置いてみたりお腹の下にリバーシブルヒーターを入れたりしています。
そしてときどき暑いので扇風機も使うのです。笑

 

※)%FS:左室内径短縮率LVIDd:左室拡張末期径(心臓が拡張したときの大きさ)とLVIDs:左室収縮末期径(心臓が収縮したときの大きさ)から
%FS = ( LVIDd – LVIDs ) / LVIDd × 100
の計算で出ます。
拡張した状態からどれだけ収縮して全身に(大動脈)血液を送り出しているかがわかります。
動物によって正常値がバラバラでうさぎは先生的には35~52%ではないかとのことでした。(確か。今度ちゃんと確認してきます^^;)


すぐコケちゃうダルくん。お薬サンドを喜んで食べてくれるのでありがたいです。

ダルくんが大人しいのでナメてます。

不思議なうさぎ、ダルくん

先月末から目薬で緑内障&白内障を治療中のダルくんです。

 

涙は少し落ち着いたかも。今週病院に行って眼圧が下がっていたらいいな。

 

しなびた男子が好きな所長とはうまくやっています。

 

GW中にはお尻を洗ってグルーミングしたり

 

濡れて汚れがちな口の周りの毛をバリカンカットしたりしました。

 

ダルくんはとても変わった子です。まず今まで見たうさぎさんの中で一番かってくらいお水を飲みます。1日に500mlのボトル2本くらい(!?)ただし半分近くこぼしてますが。。^^;
ほとんど水を飲まない子もいるので、それでも多いですよね。
こぼす上によだれも多いので余計顎下の被毛が濡れてしまうようです。

 

そして1.4kgと小柄ながらよく食べます。ペレット20g/日と、牧草をフィーダーに大盛り3杯くらい、夜にフィーダーをいっぱいにしても朝には無くなっています。野菜食も少量からはじめましたがすんなり食べてくれてます。
なのにガリガリ。。基礎代謝がいいのかしら。糖尿かい?

 

さらに、ダルくんは足を投げ出して横になることができません。
お家でもいつも丸くなって寝ているそうです。タマタマが邪魔だからか、呼吸が苦しくなるのか、ダルくんなりの理由があるのでしょうけど、端から見てるともっとリラックスさせてあげたくなります。
この体勢では疲れが取れなそう。

 

足に負担がかかって血流も悪くなりそうなので、少しでも寄りかかれるようにネックピローを進呈してみました。

 

ダイソーで売ってる300円の商品です。
中身はビーズで、これ自体洗濯することもできますが、乾くのに時間がかかるのでタオルを巻いて、汚れたらそれだけ交換しています。裏から見るとあんまりカッコよくないですが。。
ダルくんは安全ピンをいたずらしたりしないので安心です。
うさぎさんによってはかじったりして危険ですね。

 

ダルくんがすかさずカクカクしにきます。弱々しい見た目の割に元気なのです。笑

 

最近は使い方が上手になって自分からすっぽり収まって寝ています。
気に入ってくれて何より。

 

モジョモジョ、ポジション直し。

うさぎも年をとると腰が曲がるんですな。

ダルくん病院に行く

先日からお預かりしているダルくんを連れて病院に行ってきました。
まず先生に全身状態のチェックをしていただくのですが、その時点で先生から「いろいろありすぎて何から説明したら。。」と言われたほどダルくんには様々な問題がありました。

先生が一番気にしていたのは眼が白内障から緑内障へと進んでいることと、心臓からくぐもり音(雑音までいかない)が聞こえるということでした。すぐにダルくんのママさんと電話で相談して胸部のX線と眼圧の検査をして頂くことにしました。

他にも検査や治療が必要なところもあるのかもしれませんが、全部やってしまうと金額的にも、そして高齢のダルくんの体にも負担があるだろうということで、とりあえず優先的に治療が必要そうなところからはじめます。

 

診察の結果は
◎左右ともに白内障&緑内障(左>右)
眼圧 左:39.5mmHg/右:35.5mmHg。

眼圧は20mmHg以上で眼圧が高め、25mmHg以上で緑内障といわれるそうです。
他にも角膜に浮腫あり、充血あり、左眼の角膜損傷あり。左角膜は白内障もありますが、表面に傷があることで眼が開きにくく、白濁を起こしています。

 

◎耳根膿瘍(左右とも)
両耳の付け根に膿が溜まっていますが、急性ではなく慢性化しているようなのでとりあえず保留にしました。
治療としては切開手術もあるのですが、ダルくんの場合はやるとしたら耳から洗浄液を入れて排膿させる方法にするとのことでした。

◎左の精巣腫大
左の精巣が炎症を起こして腫れていて熱っぽくなっているそうです。急性の場合は治療が必要ですがダルくんの睾丸は以前からこんな感じだそうなので今のところ保留です。ママさんも高齢のダルくんにリスクの高い全身麻酔での手術をさせることには消極的ですし、そもそも心臓が悪いので手術は無理でしょう。

◎両側の陰嚢炎(精巣の入っている袋が炎症しています)
右側の陰嚢は炎症して腫れていたものの、破れて穴が空いて水が出たようでしぼんでいます。跡は大きめのかさぶたになっています。
左側も同様に破れたようで、小さなかさぶたがありますが陰嚢はそれほどしぼんではいません。

↓↓↓ややグロタマ画像ですので見たい方だけどうぞ。白丸がかさぶた部分です。
「ダルくんのタマタマ(精巣腫大・陰嚢炎)」

◎心臓のくぐもり音・心臓肥大?
レントゲンを撮った結果、心臓は横から見ると肥大気味ですが正面の写真ではやや通常より細くなっているとのことでした。

 

先生の所見では「これまでの経緯はわからないけど、以前もっと体重があった頃はもっと心臓が肥大していて、今は痩せてやや萎縮してきているのかもしれない。脱水などで今後心臓が萎縮に向かうと突然死を起こす可能性がある。
今はあちこちに問題があるものの、うまくバランスをとっているように思えるので急激にあちこちの治療を試すのは不安。

今一番危険なのは緑内障で、痛みやストレス、また眼圧が高くなり視神経を引っ張ってしまっていることで交感神経が活発になり心拍数を早くしている。それも心臓に負担がかかっている原因のひとつかも。今後これ以上眼圧が高くなって眼球の中の水(房水)が出てしまうと眼球萎縮がおこってしまう。とりあえず眼圧を下げる目薬を続けて3週間後くらいに再検査したい。」とのことでした。(私の記憶から再現しているので若干怪しいかも)

自分の持病が多すぎる上に、先生の説明がとても丁寧なのでダルくんは寝てしまいました。

 

目薬は、抗生物質:ロメワン、眼圧を下げる薬:トルソプト、抗炎症剤:ティアローズ+角膜修復剤

 

の3種類が出ました。

その他、レントゲンで見る限りでは肺・肝臓・腎臓など他の臓器に問題ありませんでしたが、心臓(循環器系)が悪いので他の臓器に負担がかかっているかもしれません。
ダルくん牧草をたくさん食べているので歯の状態は年の割にとてもきれいでした。


上瞼を少し引き上げて目薬を落とします。よくなるといいね。
ダルくんは なにをされても おとなしい^o^(5-7-5)