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うさぎはぶどうを食べても大丈夫?

皆さん、うさぎのオヤツはどんな物を与えていますか。
SNSなどを見ていると、時々うさぎのオヤツにぶどうをあげる飼い主さんをみかけます。そうすると「うさぎにぶどうは危険です」などのコメントがつき、飼い主さんがうろたえて「早く病院へいかなきゃ。。」みたいな流れになることも。

ぶどうが危険といわれる理由は「犬にぶどうを与えると尿管の細胞が壊死してしまい、最悪の場合命を落とすこともある」ということが周知されているからです。
何の成分が悪いのか解りませんが、少なくとも犬の体質には合わない。ぶどうにそんな恐ろしい作用があるなんてビックリですよね。

うさぎに関しては実際のところどうなんでしょう。

結論から言うとあげても大丈夫です。

腎不全になったり細胞が壊死したりはしませんので慌てて病院に行く必要はありません。
エビデンスは。。うちのうさぎ達の生体実験?です。

 

うちの先代のウサさんには毎日レーズンを5粒くらいあげていましたし、ブン所長もぶどうやレーズンが好きなので時々食べてます。

昨年来ていた11歳のちょも太くんが毎日食べているグラノーラにもレーズンが入っていましたが快食快便で内蔵も問題ありませんでした。

パッケージにも思いっきりぶどうの写真が載ってますし、特に健康被害も報告されていないっぽいので大丈夫でしょう。
それに「うさぎがぶどうが原因で死んだ」という話は今のところ聞いたことがありません。

 

そもそもうさぎと犬猫は食性が違うので体内で分解できる成分に違いがあります。
うさぎは長年草食動物として生き延びてきたため犬猫が分解できない植物毒を分解できる酵素を持っているのです。

とはいっても基本的には安全かどうかわからない食材はネットなどで一度調べてからあげて下さいね。
他の動物をペットに飼っている方もむやみに色々と試したりしないように。。

ちなみに、できればお腹で水分を吸ってしまうレーズンよりは生のぶどうがおすすめです。
ドライフルーツは消化する過程でお腹の中でかなりの水分を必要とします。
お水をたくさん飲んでくれればいいのですが。。実際あまり飲まない子の方が多いですよね。
生のフルーツや野菜は約80%~90%が水分なのでせっかくなのでオヤツで水分補給もしましょう。

写真は生のりんごと市販のドライりんごのオヤツですが、生の方はちょっと多すぎくらいに感じますが乾燥した方は普通に1枚あげてしまいそうです。

うちのブン所長もレーズン3粒はペロッと食べてしまいますがぶどうを3粒あげると途中で飽きます。
オヤツのあげすぎ防止のためにも生の食材は優れています。

生のフルーツならうさぎさんもたくさん食べられて満足、水分でお腹の流れも良くなるのでうっ滞のリスクも下がって飼い主さんも安心のウインウインですね。
常に新鮮なものを買わなければならないのであまり経済的ではありませんが。。

それでもドライフルーツや野菜は絶対ダメとは思わないのでカロリーには気をつけつつ、オヤツに少量あげる分には問題ないでしょう。

お客様-ちょも太くんお家に帰る

大分前のことになってしまいますがちょも太くんがようやくお家に帰れることになりました。

 

迎えに来たママさんに抱き上げられるちょも太くん。久々の感動の対面です。

 

お家に帰るといってもご家族の住む東京の自宅ではなく、ママさんのご実家の方に2人で移動し、体調の優れないおじいちゃんおばあちゃんのお世話をします。
ちょも太くんはママのお手伝いができるかな。

 

最近では前足も立たなくなってきたちょも太くんのためにストレッチポールのようなものを脇に入れて支えたり、100均の鍋ぶた収納ケースに入れて立たせたりとママさんは工夫してくれています。鍋ぶたのはサイズがピッタリでよく見つけましたね!

 

背後の名画っぽいふすまとシャレた畳が格式高くて名将ちょも太さまみたいになってます。
相変わらず食欲は旺盛でママさんがびっくりするほど野菜を食べるそうです。
いつまでも元気でママを支えてあげてね。

 

こちらは若い頃のちょも太くん。目の白いちょも太くんしか知らない私には新鮮です。
やはり10年間の思い出のあるご家族のもとで余生を過ごすのが一番よね。若干「ちょも太ロス」にはなりましたが無事にお返しできてホッとしてます^^

 

娘の友人がちょも太くんの「圧迫排尿」の動画を撮って素晴らしい編集をしてくれました。
それぞれのやり方があると思いますがひとつのご参考になれば。
是非見て下さいね~!

お客様-最近のちょも太くん、増毛中

寝たきりで影の薄いちょも太くんですが何となくギリギリを保ちつつ頑張ってます。
うさの木に来て3ヵ月目に入りました。

ご飯は野菜を5時間おきくらいに4回食べています。この量を完食したりちょっと残したり、結構食べるでしょ。サラサラのオシッコがたくさん出てありがたいのです。粉っぽいオシッコはよろしくないです。
ペレットは1日6gくらい。前からの習慣でグラノーラを足すとよく食べるそうでペレットの1/3量くらいを混ぜています。
その他おやつにバナナやチモシースティックを食べたりと動かない割に高カロリー食。

 

手足が弱るといちいち首を下げて食べるのもしんどいので空き箱やダンボールなどで段差を付けてお皿を高くしてあげると食べやすいですよ。ペットシーツを巻いて輪ゴムで止めれば皿が滑らないし汚れてもシートを替えればOK。

 

うさぎらしからぬ寝姿ですがご飯の時間以外はこうして横になっています。床ずれするといけないので食事の度に左右の寝る向きを変えて。寝床はフリースのベッドパッドやsusuマットなどを4枚くらい重ねてます。まだ頭を上げることはできるので枕元に牧草を置いておくと時々起きてムシャムシャ食べてます。

 

周りで何が起こっているのかはもう解ってないみたい。
女の子が遊びに来ても全く気づかないなんてもったいないなあ。

 

でも時々気配を感じると顔を上げて匂いを嗅いだりしています。嬉しいかな?

 

うさの木に来てから3回お尻を洗いました。飼い主様がかかりつけの獣医さんに「風呂は入れない方がいい」と言われたらしく、来た当時は毛玉だらけで皮膚も炎症していたのですが最近毛も生え変わってきたので古い毛玉もはがれて大分マシになりました。うさぎの風呂は推奨はしませんが皮膚病になるのである程度汚れたらお尻を洗いましょう。
この写真は8月26日の写真。来た当時の写真はかなりキチャナイのでお見せできません。笑

 

2回洗った後なので皮膚炎も引いて足の付け根から新しい毛が生えてきてます。黒い毛が新毛で足首の方に向けて伸びているところです。

 

そしてこちらは約2週間後の9月10日に3回目のシャワーした後の写真。全体的に生え揃ってる感がありませんか。

 

じゃじゃ~ん。足首まで毛で覆われましたよ^o^

 

ちなみに反対側はこんな感じ。食べている量の割に痩せていますが食糞ができないので栄養不足気味になるのは仕方ないのです。筋肉も落ちているしね。
飼い主様のご家族の具合が良くないためお家に帰る日がまだ未定なのだ。。もう少し頑張れちょも太くん。

 

女の子たち優しい。

所長の健康診断

早いもので2月も終わり、昼間は暖かい日も多くなってきました。
今年の冬は一際寒かったので、お客さん達の体調管理にも高騰する野菜の値段にも悩まされました。

ブン所長も今年の1月で里子に迎えてから丸5年になりました。おそらく6歳~7歳というところかな。

目立った身体の衰えは感じませんが、この冬は今までほとんど使わなかった電気ヒーターの前で毎晩過ごしていたので、ちょっとおばちゃんも冷え性になってきたのかなと思いました。今年は実際寒かったのもありますが。

 


念のため半年に1回くらいは健康診断に行って全身の触診と血液検査を受けています。
女の子なのでプライベートゾーンはお見せできません。
ブ「フフッ、壇蜜ならぬブンミツよ」

 

牧草も昔ほど食べませんが歯もいい状態でした。
3年前に足が痛そうで食欲が落ちるという謎の体調不良をおこした以外ではお医者さんにかかることもなく健康でいてくれて、何よりありがたいことです。

 

 

【2016年と2017年の血液検査結果】を表にして比較してみました。
「考えられる疾患」は病院でもらった検査結果の用紙に書いてあったものを載せています。

赤字=多すぎ  青字=少なすぎ

 

◎血糖値の数値が2年前から改善している\(^o^)/
昨年変更したことといえばペレットを減らした(10g→8g→今は5g)くらいなのでそれが効果があったのかな?(不確定です)
歳のせいか本当に少しずつですが全体の食事量が減っていくので、牧草の量を維持するためにペレットを調整しています。今は4g~5g/日。半量を朝にあげて、夜は残りの10粒くらいを犬のオモチャに入れて遊ばせていますが、少なくなってくると出てこないので飽きてきて大体少し残してます。

私はペレットをあまり信用していないのでなるべく減らしてますが、普通はここまで減らさなくていいと思います。
ただ健康な大人うさぎのペレット量は体重の1%/日を超えないようにして下さい。

 

◎逆に貧血気味なのが進んでいる( ̄Д ̄;)
こちらもペレットが少なすぎて栄養が足りていないのかもしれません。貧血は心臓にも負担がかかるし次回までには改善したいです。鉄分の多い野菜をあげて見ようか。。。ほうれん草をあげる訳にはいかないし、何をあげるのがいいのかな?

以前作った野菜成分表には鉄分に関しては記載しなかったので新たによく食べそうな野菜の鉄分量を日本食品標準成分表のサイトで調べてみました(ほうれん草はあげないで下さいね)。


パセリはカルシウム・シュウ酸という問題要素も含めてダントツでミネラルが豊富ですね。
ただパセリは見た目にかさばって多く見えますが大した量じゃないのであげすぎなければ大丈夫だと思います。

意外なところで小松菜・サラダ菜、水菜がほうれん草以上に鉄分が豊富なのですね。
水菜なんか人間でも鍋の具にすればたくさん食べられるし、特に女の人は鉄分補給によさそう。
そろそろ野菜の値段も落ち着いてきたし、所長と鍋パでもしようかな?

野菜
(100g中)

(mg)
カルシウム
(mg)
シュウ酸
(mg)
アシタバ1.065
オオバ(シソ)1.7230120*
カブ(葉)2.125050
67*
キャベツ0.343100
470*
0**
ケール0.822020
少**
こまつ菜2.817051*
サニーレタス1.866
サラダ菜2.456少**
しゅんぎく1.7120
セリ1.634
セロリ0.239190
ダイコン(葉)3.126045*
チンゲン菜1.110095*
トウミョウ1.07220*
ニンジン(葉)0.992
はくさい0.343
パセリ7.52901700
ほうれん草2.049970
773*
みず菜2.12108**
ルッコラ1.6170
レタス0.319330
5~20**
糸みつば0.947

私を狩りに来る捕食動物ブーン。(音声注意)

参考資料(HP)
第2章 日本食品標準成分表

最近のブン所長

10月になってお客さんが減り、所長のブンちゃんもすっかりにヒマそうです。

所長も保護されてから約5年、年齢もおそらく6歳~7歳?もう立派な中年うさぎです。

年々少しずつですが、食も細くなってきて、ペレットは半年前より更に減って朝晩3gずつ(6g/1日)。
ハイペット社の「うさぎのきわみ」が好きなので3本と、その他にOXBOWなど数種のペレットを十数粒くらいで3gになります(下の写真)。野菜のニンジンスライスも以前より薄くなってます^^

(先日来てくれた佐羽ちゃんは体格も年齢ともに所長と同じくらい、野菜・ペレットの量もほぼ同じでペレットは1日1回にされているそうです。)


牧草も若い頃みたいに何でもモリモリとは食べてくれません。
夏の間は1番刈りをあまり食べなくなったので、2番刈りとオーツヘイばかりあげていましたが、最近は29年度の新刈り牧草が出てきたのでまた1番刈りもよく食べるようになりました。
それでも昔ほどの量は食べないので、ウンチも若いときと比べると大きさも量も7割くらいになった気がします。

最近何の牧草をあげているのかきかれるのですが、そんなに決まった所で買っているわけではないのです。
参考までに直近で購入したのはこちら。
mt&tストアのホースチモシー(5kg)
牧草市場のオーツヘイ&チモシー2番刈り(500gを計7袋)
専門店ブランドみたいのは高いので買っていません、ていうか買えません^o^

今後、所長が継続してチモシー1番刈りを食べてくれるのならそれに越したことはないのですが、あまり食べなくなってきたら1番刈りにこだわらず、他の好みに合った食べやすい牧草に切り替えてみようと思います。柔らかい牧草でもたくさん食べていれば歯のかみ合わせは保たれますし、年をとると歯の伸びるスピードも落ちてきます。
そして、全体的な食事量は徐々に落ちていくと思うので、牧草の摂取量を減らさないために、ペレットや野菜の量は定期的に見直していこうかなと思っています。

日課の庭んぽで雑草をむさぼる所長。
食べているのは「メヒシバ」というどこにでも生えているイネ科の雑草のようです。生牧草かな?
こんなもの食べているので食事が少ないわりに太っているのでしょう。

全然食事管理できていないという矛盾。。そろそろ検診に連れていかねば。


鼻の線がキモいよ。

所長のペレット選び 4


さて、肝心の所長の好みはどうでしょうか。
栄養面ももちろん大事ですが毎日食べるものはおいしい方がいいに決まってます。

所長に参加してもらって実験してみます。
世の中の動物実験がこんなのばっかりだったら楽しそう。

 


2種類のペレットを同じ皿に数粒ずつ置き、所長の前に出して好きな方を選ばせます。

そして食べた方を補充して、皿の左右をひっくり返してまた選ばせる。。ということを4回繰り返します。引き分けはアリで構わないので4回にしました。

 


写真はオリミツときわみの対決。
2枚めの写真では向かって左側のオリミツを選んだので次は180°回して左側をきわみに、右側にオリミツを補充。

こんな感じの実験をそれぞれの銘柄で行ったところ、結果は以下の表のようになりました。

 

ブン所長のペレット嗜好性テスト

 

表を見る限り、所長は出せば一応何でも食べてくれそうです。
うさぎさんによっては同じペレットでも買った時期などで食べてくれなくなったりするグルメラビットもいるようですが、その点所長はペレット切り替えに気を使わなくてよさそうで助かります。

ただ「イースター」「OXBOW」「サンコー」は余りふるわない結果で、サンコーに至っては全敗(サンコーさんすみません。。)でも他の2銘柄は食べ慣れていてアドバンテージがあることと、サンコーはカロリーがとても低く抑えられていることを考えると充分健闘していると思います。

そしてこの3銘柄に共通することといえば主原料が「チモシー」ではなく「チモシーミール」であることです。前回書いた茶色系のペレット、ですね。

どうやら所長は「チモシーミール」が原料のものはあまり好みではないようです。そんなこととは知らず、引き取ってからの4年間イースターとOXBOWをあげていたので、大して好みじゃないペレットをずっと食べ続けていたのかと思うと切なくて泣けてきます ( ;∀;)
早く言ってくれれば。。

1位はハイペットの「ナチュラルレシピ りんごはちみつ」となりました。同じハイペット社の「うさぎのきわみ」に4敗していますが「うさぎのきわみ」が引き分けている他の数銘柄に勝っているので、1位と3位ではありますが所長の好み的には拮抗している気がします。

それに対して、あまり味気なさそう(失礼)で食べるのも時間がかかってパッサパサな「オリミツ ナチュラルファイバー」が2位に入っているのが意外でした。所長は純粋な牧草も割と好きなのでしょうか。この健康志向な好みは続けてほしいです。

「りんごはちみつ」は一袋が500gと少なく、チモシー主体、給餌にも対応できそうで私の探していた条件を満たしたペレットだと思いますのでしばらくはこちらをあげてみたいと思います。「うさぎのきわみ」もいいですね。
オリミツは晩酌のおつまみにでもあげようと思います。

ただ、今まで1度もうっ滞を起こさず、快食快便で健康に過ごしてきたので、イースターとOXBOWは好みではないけど所長の体質に合っている良いペレットだったのかもしれません。
今後も体調を見ながら、時々はペレットや食生活の見直しをしていきたいと思います。


最後に、気になる混ぜもの一覧をリストアップしてみました。混ぜものの比率は解らないので、種類が多いからといって大量に入っているということではないです。
小麦粉についで大豆製品が多いです。豆類はたんぱく質は豊富ですがお腹が張りやすい子は気をつけましょう。

「りんごはちみつ」は豆類は入っていないものの、マメ科のアルファルファ・小麦粉・コーン粉・はちみつ・リンゴ粉などが入っていておいしいのも納得です。繊維質は21%以下なので、混ぜものの量もそんなに少なくはないかな。

アルファルファ穀類豆類糖類油脂
イースター
プレミアム
シニア
えん麦
米糠
脱脂米糠
脱脂大豆
乾燥おから
ブドウ糖
Wooly
シニア
ブルーム
小麦ブラン
コーンフラワー
大麦・オーツ麦
小麦粉・米糠
脱脂大豆
エンドウたんぱく
カボチャ種子
ヒマワリ種子
アマニ・ゴマ
パーム油
OXBOW
アダルト
ラビット
粗挽き小麦粉大豆殻
大豆ミール
甘しゃ糖蜜大豆油
オリミツ
ナチュラル
ファイバー
サンコー
ダイエット
ライト
小麦粉
ホミニーフィード
ふすま
ハイペット
きわみ
糟糠類きなこ
おから
脱脂大豆
オリゴ糖
ハイペット
りんご
はちみつ
小麦粉
糟糠類
(ふすま・米糠)
コーンミール
グルコース
はちみつ

ペレットの原料はいろんな表記がされていますね。
トウモロコシ粉などは細かさによって呼び方が変わるようです。

糟糠類=ぬか(米ぬか、麦ぬか、ふすま)
大豆ミール=脱脂大豆の粉末
ふすま・ブラン・ホイートミドリングス=小麦の皮
ホミニーフィード・コーンミール・コーンフラワー・コーングリッツ=トウモロコシ粉

所長のペレット選び 3

先日、と言っても先月ですね。。購入した5銘柄を比較しようと思いますが、既にこちらにあるものの中で条件に合いそうな2銘柄にも参加してもらおうと思います。
◆サンコー ラビットプラス ダイエットライト
>>原材料
チモシーミール/小麦粉/アルファルファミール/ホミニーフィード/ふすま/セルロース/ポリフェノール/オオバコ/タンポポ/ミネラル類/ビタミン類/酵母等
800g
今回調べたオリミツの牧草ペレット以外の国産銘柄の中では一番カロリーが低く、繊維質が高いダイエットライト。繊維質は「ハイペット チモシーの恵」と並んでのツートップでした。
低カロリーな割によく食べる子が多く、ネットのレビューでも高評価。トウモロコシや野草などの風味のある原料が効いていて美味しいのかもしれません。灰分値が高いので添加ミネラル分が多そうです。
ぽっちゃり系所長にはありがたいですし、以前の投稿の「絞り条件」にもピッタリ当てはまります。

 

◆OXBOWアダルトラビットフード

>>原材料
チモシーミール/大豆殻/大豆ミール/甘しゃ糖蜜/粗びき小麦粉/ナトリウムベントナイト/大豆油/塩/リグニンスルホン酸塩/加水分解された酵母/塩化コリン/酵母培養物(乾燥)/ミネラル類/ビタミン類/アミノ酸類
2.25kg
2年近く食べているOXBOW。繊維質が多くてあまり嗜好性が高くなく(失礼)ペレット偏重な食餌にならないところが気に入っている銘柄なのですが容量が多すぎて使い切れないのが難です。
ラビットプラスもOXBOWもかなり繊維質が高いので、つなぎに使われている小麦粉や穀類の比率は少なそうです。

改めて7銘柄をまとめてみます。
せっかくパッケージに変動幅で表示して下さっている銘柄には申し訳ないのですが、他と比較しやすくするために「以上」「以下」の表記に統一してしまいました。オリミツだけは「平均値」を表示しているので比較ができません、なので一番下に。
そもそもオリミツは数値が他から逸脱していますね。。牧草そのまま固めた感じ。

エネルギー
(kcal/
100g)
たん白質
(%以上)
粗繊維
(%以下)
脂質
(%以上)
カルシウム
(%以上)
リン
(%以上)
灰分
(%以下)
イースター
プレミアム
シニア
260以上13.521.02.50.60.39.0
Wooly
シニア
ブルーム
13.521.03.00.57.5
OXBOW
アダルト
ラビット
14.029.02.00.350.25
サンコー
ダイエット
ライト
220以上12.027.02.00.511.0
ハイペット
きわみ
24014.024.02.00.58.0
ハイペット
りんご
はちみつ
26013.021.02.00.40.46.0
オリミツ
ナチュラル
ファイバー
(平均値)
8.231.42.10.40.2

そもそもあげている量が少ないのでカルシウム分に関してはあまり神経質にならないことにします。カルシウムはあまり少なすぎても骨が脆くなってしまいます。
ただ、この先高齢になってくると腎臓機能が落ちてカルシウム尿が出やすくなることも考えられますので、この先も毎日のオシッコの状態をみたり検診を受けたりしながら調節していこうと思います。
カルシウムとリンは1:1~2:1くらいの比率が骨形成にいいそうで、こちらはどの銘柄も問題なさそうです。

ではそれぞれ見てみます。まずは大きさ比較のために大体の大きさ順に並べてみました。

それぞれの近影・くずしたもの・水でふやかしたもの・30mlのシリンジに入れて押し出したもの、を載せています。
何故シリンジが出てきたかというと突然不調になった時の強制給餌に使えるか、が知りたかったので。30mlシリンジは口が大きめなのでここから出ないものは給餌するのは難しいかと思います。

こちらは大きい順に紹介します。

◆ハイペット うさぎのきわみ

長さは2.5cm前後と長いので子うさぎや小柄な子だと少し食べにくいかもしれません。ただ半分にするくらいなら手でも折れます。
噛むとかっぱえびせんくらいのサクサク感と柔らかさで緑茶のようないい香りがします。崩すと原料の牧草は細かく、やや粉っぽい感じでニンジンの粒が入っているのがよくわかります。水でふやかしてシリンジで出すととても滑らかで食べやすそうです。
ペレットには熱を加えて発泡させたものと圧縮して固めたものがあるそうですが、これはいかにも発泡系といった軽い食感です。

◆オリミツ ナチュラルファイバー

1.5cm~2cmで鮮やかな緑色。固く圧着されていますが牧草が大きめにカットされているためか、指で簡単に小さく割ることができます。
噛むとカリカリ系ではなくフランスパンのような弾力と芯のある固さで口の中の水分が持っていかれる感じです。食べたことないけど芝生の味はこんな感じかなと思いました。
ざっくりした牧草に混ざる茶色いものはパパイヤ?かもしれませんが甘くなかったのでチモシーの殻か茎の茶色い部分かと思います。
所長に食べさせると咀嚼時間が圧倒的に長く、いつまでたってもモグモグしているおつまみ向きなペレットです。
ふやかすのに他の1.5倍くらい水を使いましたがそれでもまだ粗いです。刻んだ生牧草に水を足した感じでさすがにシリンジからは全く出ず、給餌には使えません。

◆Wooly シニアブルーム

1cm前後でこちらもきれいな緑色。大きさを測る時に少し指で移動させただけでも崩れて粉がでます。パッケージの中もかなり粉だらけなので粉が嫌いな子だと結構な無駄が出そうです。
見た目はオリミツに似ていますがこちらはかなり柔らかい食感で高齢うさぎさんでも食べやすそう。青臭さはなく、苦めのお茶っぱみたいな味がします。
ふやかすとハーブや穀類のせいかとてもいい香りがして、細かい植物の茎?や穀類の殻のようなものがたくさん入っているのがわかります。
シリンジからは多少は出るものの、大きい組織が詰まってしまうのか途中からは絞った水が先に出てしまいます。

◆OXBOW アダルトラビットフード

長さは1.5cm前後で細長く表面にツヤがあります。しっかり固まっていますが長いものは指で折ることができます。
歯ごたえはプレッツェルに似ていて、子うさぎや歯の悪い子には勧めませんが元気なうさぎさんであれば難なく食べられる固さです。原料の塩の粒が大きいのか、程よい塩味が効いているのでますますプレッツェル感があります。(塩分はOXBOWに限らず大体のペレットに入っています)
水ですぐふやけてドロドロ感もあるのですがシリンジからの出はいまいち。

給餌するときは体調の悪い時だと思いますのであまり咀嚼せずに食べても内蔵に負担がかからないようなものがいいですね。
理想はライフケアやハービーケアなどですが、普段食べていないものに突然変えるのもお腹によくないのであらかじめ給餌しやすいペレットを探しておくと安心です。

◆ハイペット ナチュラルレシピ りんごはちみつ入り

粒は均一で1cm弱、このくらいの大きさだと子うさぎでも食べやすくなってきます。牧草以外の固形の原料は見当たりません。色も味も食感も同じハイペット社の「うさぎのきわみ」に近く、サクサク柔らかでふやかしてからのシリンジからの出方もきわみと同様に滑らかです。
つなぎは小麦粉やトウモロコシ粉なので、きなこやおからを使ったきわみとは原料が大分違うのですがこの辺りの食感・質感は会社の製造方法で決まってくるのかもしれません。

◆サンコー ラビットプラス ダイエットライト

長さは上記はちみつと同じ1cm弱ですがさらに細くて小粒で食べやすくなっています。OXBOWに似た茶色い色と苦いお茶風味。
ペレット比較をしていると緑色のものと茶色いものがあるのに気づきました。最初は加熱処理されているものと圧縮製法の違いかと思ったのですがハイペット社のペレットは緑色なのに柔らかい(加熱発泡っぽい)のでそうでもないらしい。
どうも「チモシー」とあるものは緑色、「チモシーミール」と表記されているものは茶色いようです。今回の7種の中だとOXBOW・サンコー・イースターの3つが主原料が「チモシーミール」です。(手持ちのペレットの範囲なので間違ってたらゴメンなさい)
ふやかすと見た目はザラついていますが牧草がほぼ粒状になっているためかシリンジからはそこそこ滑らかに出ます。

◆イースター プレミアムレシピ ヘアボールケア シニア

サンコーラビットプラスと見分けがつかないくらい見た目も食感もふやかし感も似ています。
しいて言えばサンコーの方がちょっと色が濃いですが買った時期やロットで変わりそうな程度。味もお茶味ですがサンコーより苦味は少なく、香ばしい風味があります。
サンコーもイースターもハイペット商品よりはやや固いもののサクサク感があり、小粒で食べやすく、子うさぎから高齢うさぎまでのオールステージに対応できそうなバランスのいいペレットだと思います。

所長のペレット選び 2

先月から所長に良さげなペレットを探すために各メーカーのペレットの成分と原料などについて調べていました。
今まではあまり新商品にチャレンジする気はなくて「大した量はあげてないし、健康なんだから別に変えなくても」というスタンスで、銘柄もメジャーな数社の商品しか知らず。。
でも調べ始めると思った以上に銘柄が多くて、各メーカーそれぞれ個性があり、隠れた人気商品もあったりして楽しい。うさぎ市場は広いですね。

で、あまりに多いので個人的な条件ですが
1) 以前書いたように野菜好きでペレット消費量が少ないので1kg以下の単位で買える。
   あるいは中身が小袋に分かれている。
2) 主食扱いで主原料がチモシー。
3) 粗繊維質が20%くらいは期待できそう。

そしてできれば。。
4) ペレット粒の成分が共通であるもの
   (野菜粒などが混ざっていると選んで食べるし体調不良の時に給餌しづらい)。
5) ネット通販でも取扱店が多く専門店や病院でなくても手に入るもの。
6) サプリとしてあげたいのでビタミン・ミネラルなどが添加されている。

という条件で絞って、下記の5商品を購入してみました。(メーカー50音順)

 

以下選んだ理由と商品紹介もサラッとします。
掲載されたデータは2017年2月時点のものなので、今後各メーカーさんの商品の改良・改定でそのうち変動します。原材料はザックリ書いています。表は見づらくてすみませんがPC推奨です。

◆イースター プレミアムレシピ ヘアボールケア シニア

プレミアムレシピ
ヘアボールケア
代謝エネルギー
(kcal以上
/100g)
たん白質
(%以上)
粗繊維
(%以下)
脂質
(%以上)
カルシウム
(%以上)
リン
(%以上)
灰分
(%以下)
水分
(%以下)
シニア26013.521.02.50.60.39.010.0

>>原材料
チモシーミール/えん麦/脱脂大豆/乾燥おから/米糠/タピオカ澱粉粕/ビール酵母/脱脂米糠/ビートパルプ/ゼオライト/ブドウ糖/植物抽出発酵エキス/アガリクス(β-グルカン源)/たんぽぽ粉末/おおばこ粉末/乾燥カモミール/乾燥ローズマリー/殺菌処理乳酸菌/ミネラル類/ビタミン類/アミノ酸類/他
1kg(250g✕4)

原料の牧草を高繊維質の「チモシーのみ」、そして「グルテンフリー」「乳酸菌(EC-12株)」の力で毛玉予防しようというペレット。小麦粉は使わずタピオカ澱粉粕をつなぎに使っています。
グロース(仔うさぎ用)からチモシーだけですがたんぱく質やカルシウムも充分ありそうです。一般的に成長期は丈夫な身体を形成するためカルシウムやタンパク質の多いアルファルファを与えた方がいいとされています。成長期にカルシウム不足だと骨形成が不充分で不正咬合の原因などにもなります。
特に子うさぎのうちはペレット中心で、お腹がデリケートなため切り替えも難しいので慎重に選びたいです。
所長はずっとメンテナンスをあげていたので切り替えやすそうだし、250g✕4の小袋仕様になっているのが嬉しいです。650~700円とコスパがいいのも助かります。


◆ヘアボールは過剰ケアにご注意
毛球症予防(ヘアボールケア)系の商品は「油脂の潤滑作用で毛球を排出する」ものと「繊維質の力で排出する」商品があります。
油脂の効果を狙ったペレットは通常の商品には入っていない植物油脂やヒマワリなどが添加されていて、粗脂肪4~7%と脂肪分もカロリーも高くなっています。
某メーカーのヘアボールケアサプリメントの主原料はショ糖(砂糖)と植物油です。バタークリームみたいでおいしそうですけどね。。

人間用でも小林製薬から油脂潤滑作用を使った「オイルデル」という便秘薬が出ているのでうさぎに限らず油は効果的なのでしょう。相変わらず小林さんはネーミングが素敵です。

でもサプリと毛球予防のペレット両方あげたら食事がオイリー過ぎですね、きっと。


◆Wooly シニアブルーム

粗たん白質
(%)
粗繊維
(%)
粗脂肪
(%)
カルシウム
(%)
粗灰分
(%)
水分
(%)
シニアブルーム13.5-15.517.5-21.03.0-4.00.5-0.66.0-7.53.0-4.5

>>原材料
牧草:ティモシー/イタリアンライグラス/バミューダグラス/クレイングラス
穀物:小麦ブラン/コーンフラワー/大麦/オーツ麦/脱脂大豆/エンドウたんぱく/小麦粉/米ぬか
ハーブ:アルファルファミール/ランスロット/クワ葉/ビワ葉/オレガノ精油/かぼちゃ種子/オオバコ/スイカズラ/ベニバナ/ひまわり種子/アマニ/ゴマ
その他:パーム油/ビール酵母/食塩/納豆菌/ミネラル類/ビタミン類/アミノ酸類/他

800g(400g✕2袋)

原材料の表示が細かくて成分表示も変動幅が書いてあるので安心してあげられます。
原材料は牧草以外の穀類・ハーブ・種子類などが多種類入っているためか数値的にそこまでヘルシーという感じではありませんが、普通の牧草をよく食べているのならペレットで食材のバリエーションをつけてみるのは栄養バランスがいい気がします。
ネット通販でも専門店でないと扱っていないので上記の条件5には当てはまりませんが、以前から一度試してみたいと思っていたのでこの機会に買ってみました。カロリー表示があるとなお嬉しいのですが。。
年齢的には「シルバーブルーム」の対象ですがややお高いので「シニア」にしました。
きっとそんなに変わらないさ。


◆オリミツ ナチュラルファイバー

粗たん白質
(%・平均値)
粗繊維
(%・平均値)
粗脂肪
(%・平均値)
カルシウム
(%・平均値)
リン
(%・平均値)
ナチュラルファイバー8.231.42.10.40.2

>>原材料
チモシー牧草/アップルファイバー/パパイヤ
500g

オリミツ商事さんのHPを見ると主食でなく「牧草」扱いになっていますのでこれも条件から外れてしまっていますが、原料がとてもシンプルなのに惹かれました。
アップルファイバーとパパイヤが入っていますがほぼ牧草だけで見た目もどちらかと言うとペレットよりヘイキューブが小さくなったイメージ。つなぎなしで固まっていて凄いです。
原料が明確なので違った意味でこちらも安心して購入できますし、当然ながら高繊維・低脂肪・低カルシウム。咀嚼回数が増えて歯の健康維持や肥満防止によさそうです。
こちらもカロリー表示がありませんが牧草+αと思われて推測しやすいです。


◆牧草以外の繊維質
ナチュラルファイバーの粗繊維量の多さはダントツでまさにチモシーそのものです。
ペレットで牧草以外の原料によく使われる糟糖類(ふすま/ブラン/ホイートミドリングス・米糠)や大豆殻・ビートパルプ・ポテトパルプなどはそこそこ繊維質が多い食品で、これらの原料の繊維もペレットの「粗繊維」の数値に反映されています。
安易な計算ですが「粗繊維が30%のチモシー」と「10%の混ぜ物」が1:1でも粗繊維20%のそこそこ繊維質の多いペレットになるんですね。
これら穀類などの副産物は牧草と比べると消化機能の促進や栄養価の点で劣りますので、選ぶときは成分表と原材料を照らし合わせながら決めるといいと思います。


◆ハイペット うさぎのきわみ

エネルギー
(約kcal
/100g)
粗たん白質
(%)
粗繊維
(%)
粗脂肪
(%)
カルシウム
(%)
粗灰分
(%)
水分
(%以下)
うさぎのきわみ24014.0-16.020.0-24.02.0-4.00.5-0.75.0-8.010.0

>>原材料
牧草(チモシー、アルファルファ)/豆類(きなこ、おから、脱脂大豆)/野菜類(にんじん、小松菜)/糟糠類/オリゴ糖/乳酸菌EC-12(殺菌処理)/ミネラル類/ビタミン類/アミノ酸類/他
850g

小麦不使用に加え、代替品としてよく使われるポテトやタピオカなどのでん粉類、トウモロコシ・えん麦などの穀類も使用しない「グルテンフリー」&「でん粉類・穀類フリー」のペレット。
パッケージに「吸水して直ぐにほぐれるので胃腸内で分散しやすい」とありますので歯があまり丈夫でない子や高齢うさぎさんに食べやすそうですし、でんぷん質がなくて栄養価が高いのは長毛種の子にもありがたいです。
豆成分が多いからかタンパク質がやや多めで、成長期や換毛期の栄養補給にもよさげです。
ちなみに850g/1,944円(税込)と今回一番の高額商品。
米5kgくらいの値段だし!


◆「グルテンフリー」どうでしょう
ジョコビッチ選手やハリウッドセレブの影響で?うさぎ界にも「グルテンフリー」の波が来ています。アレルギーではない人間やうさぎへのグルテンフリー効果については私にはよくわかりません。。でも気になるので買ってみました。
昨年受講したうさぎの食事のセミナーで「毛球症では純粋な毛球よりも粘土状の塊が詰まっている症例が多く、この粘土物質はグルテンが発生要因の一つになっていると言われている」というお話がありました。
何となく普段からお腹の調子がすぐれない子は試してみるのもいいかなと思います。
ただ人間と同じようにうさぎの消化機能にも個体差がありますし、グルテンに限らずでんぷん質・糖質はいずれもお腹の不調の原因になりますので小麦粉さえ摂らなければ毛球症にならないというわけではありません。お互い糖質はなるべく控えたいところです。


◆ハイペット ナチュラルレシピ りんごはちみつ

ナチュラルレシピエネルギー
(約kcal
/100g)
粗たん白質
(%以上)
粗繊維
(%以下)
粗脂肪
(%以上)
カルシウム
(%)
リン
(%)
粗灰分
(%以下)
水分
(%以下)
りんごはちみつ26013.021.02.00.4-0.60.4-0.66.010.0

>>原材料
チモシー/小麦粉/糟糠類(ふすま、米糠)/アルファルファ/コーンミール/グルコース/はちみつ/アップルパウダー/食塩/オリゴ糖/乳酸菌EC-12(殺菌処理)/ミネラル類/ビタミン類/アミノ酸類/他
500g

他と比べると変化球な商品な気がしますが数値や原材料を見ると割とヘルシーです。
粗挽きチモシーと乳酸菌で毛球予防、アミノ酸(リジン・メチオニン)で被毛の健康、リンゴとはちみつでおいしく食べてもらおうという個性や強い自己主張はないけれど誰にでも合うオールマイティー感のあるペレット。
上から見てくると原材料のでんぷん成分が多いような気もしますが、繊維質も確保しているのでそれほど比率は高くないのかな。
ものによってはふすまが主原料なんていうペレットもまだまだありますもんね。
500gで700円と買いやすい量とお値段も魅力。


◆乳酸菌は
イースターやハイペットの商品に入っている「殺菌処理乳酸菌EC-12」。生きて腸まで届く乳酸菌などの微生物を含む食品を「プロバイオティクス」というのはヨーグルトの広告などでよく耳にしますね。
うさぎの胃は強酸性(ph1.0-2.0)なため生きた乳酸菌を腸まで送るのは難しいのですが、死菌であるEC-12は生きた菌よりも胃酸で菌数が減少せずに腸まで届き免疫活性を誘導してくれる「プロバイオティクス」効果をもつ乳酸菌です。
また、腸内で善玉菌を増やしてくれる作用を持つ食品のことは「プレバイオティクス」といって牧草の食物繊維やオリゴ糖などがこれに当たります。
この両方を同時に摂取する「シンバイオティクス」は腸内環境を高めるのはもちろん、他にも抗アレルギー効果や免疫機能の向上の効果もあります。

うさぎの腸内には乳酸菌が少なく最善の乳酸菌の種類も不明だそうですが、乳酸菌サプリで効果があったといううさぎさんもいるので腸内環境はうさぎそれぞれなのか。。謎ですね。
同じ食事内容でもウンチがいい子と軟便する子がいたりと、体質によって適切な食事が違ってくるのがうさぎの食事管理の難しいところです。

そのうちそれぞれのペレットで所長の嗜好性テストなどしてみたいです。
また、ペレットを変えて所長の身体に何か異変?などが起こったらそれも書きたいと思います。


参考資料:ラビットフードについて/2016年6月26日@EIC(Exotic Information Center)
講師 霍野晋吉(獣医学博士・エキゾチックペットクリニック院長)

昨年受けたセミナーの霍野先生のお話を参考にさせていただきました。
当日の資料と説明がイブラヒモミッチさんのEvernoteにアップされています。

クリニックのHPにも解りやすく詳しい食餌についての説明がありとても勉強になります。

参考HP:コンビ株式会社 ファンクショナルフーズ事業部
高密度濃縮殺菌乳酸菌EC-12

所長のペレット選び

皆さんは毎日うさぎさんにどのくらいのペレットをあげていますか?
もちろん体の大きさや年齢、食事の好みや歯の状態によって変わってくると思いますが、今までうさの木を利用してくれたお客さんで牧草を食べられる子であれば大体10g~20g/日くらいの子が多いです。

所長のブンちゃんは里親に引き取った4年前からイースター社の「バニーセレクションメンテナンス」を、当時は20g/日くらいあげていました。
ただ所長の場合ペレットより断然野菜派なので、野菜を食べた後にペレットを残して牧草に取り掛かっていることもよくあり、私も食事を出してから1時間ほど経って残っているようであれば下げてしまって次回からは減らしていたので、あげるペレット量はどんどん減っていき今は8g/日になりました。
ペレットを減らしたお陰で牧草の消費量はテキメンにアップしました!
もし普段から何となく軟便が多い、うっ滞しやすい、ウンチが小さいといううさぎさんがいたら減らしてみてはいかがでしょうか?
所長もいずれもうちょっと減らして1日1回にするかもしれません。

銘柄も昨年のダイエットを期に「メンテナンス」とOXBOW社「アダルトラビットフード(バニーベイシックスT)」を半々にしてみました。「アダルトラビットフード」はうさぎ界でも好みの別れる銘柄ですが原料の牧草をチモシーだけにしていることと、他の銘柄だと軒並み15%~22%な粗繊維質が25%以上と高いことからヘルシー志向のファンも多いペレットです。所長は一応食べるし嗜好性は求めてないのでOK。
固そうな見た目ですが私が食べた感じではそんなに固くなかったです。

今は体重が2.2kgなので8gだと体重の0.36%です。
朝晩4gずつ(8g/1日)。

 

野菜は好きなのでやや多め。葉野菜5~6枚とニンジンが大好きなので5mmスライスくらいあげています。

 

もはやペレットはあげなくてもいいのでは?くらいの量ですし「ペレットは必要ない。牧草だけべさせれば充分」という獣医さんもいます。もちろん牧草のみの食事は歯やお腹の健康を考えると理想的ですが、ペレットは体調を崩したときには食べさせやすくふやかしたりして薬なども混ぜやすい、いざという時には頼りになる総合栄養食。少し食べ慣れさせておきたいのでなかなかゼロにはできないとも思うのです。

ただ1日に各ペレット4gずつだと1袋がなかなか消費できないのが困りものです(・ε・ˇ) イースターの小さい袋でも1.5kgなので375日分、OXBOWの方は2.25kgなので562日分(!)なんと消費に1年半以上かかります。イースターの方はお客さんも食べるので3~4ヵ月で消費しますがOXBOWのは品質が心配です。密閉容器に小分けに出していますが何となく最後の方は変色している気が。。

前回も書きましたが食べていたペレットがちょうど切れたので「そろそろ高齢だしペレットもシニア系に変えてみようかな」と考えてとりあえずなるべく小袋で買える商品を探してみようと思いました。イースター社の250g小袋の商品なんかいいかもですね。他のメーカーのも少し調べてみます。

「粉末状の原料を澱粉質で繋いで固めて、ビタミンやミネラルが添加されていてほぼ完全食品」なペレット。
人間で言うと「カロリーメイト」や「朝食シリアル」のようなものじゃないでしょうか。間食や軽食に食べるくらいの感覚がちょうどいいのかもしれません。
ただ中には「ペレットが大好物!」という子もいるので健康なら無理に減らすこともないです。

見た目に充分ポチャポチャしているし年末に受けた血液検査も問題なかったので今の食生活で栄養は足りているみたい。実際は庭で雑草なんかも食べているので大して食事のコントロールはできていなかったりする所長です^^;

 

お客様-ぴょこたん

昨日から久々のお客様が来てくれています。
ぴょこたん、8歳の男の子です。
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昨年エンセファリトゾーンを発症してから寝たきりになってしまったぴょこたん。
お水も自分で飲めないので1日に数回飲ませてオシッコも圧迫排尿。。とママさんの毎日のお世話も大変そうです。
右側を下にするパニックになるのでいつも左向きで寝ているとのことですがママさんが上手に介護されているようで床ずれも汚れもなくとてもきれいです。
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食欲は旺盛で来てからすぐお水を飲んで、オヤツのリンゴもおいしそうに食べてくれました。
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食べた後はちゃんと毛づくろいして、いい子ですね。
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寝たきりといっても毛づくろいはとてもマメだし一生懸命です。
腹筋に力を入れて手を耳の後ろに回そうと頑張っています。1年以上寝たきりとは思えないくらい身体がしっかりしているのはよく動くからかな。
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ご飯を持っていくとすぐ気付いて催促。牧草を食べないのでペレット量は多めですが更にふやかしているのでとんでもない量に見えます。
野菜はブロッコリーとキュウリが好きというぴょこたん。キュウリが好きな子は珍しいですがぴょこたんはペレットの量が多く自分で水が飲めないので水分が多くて栄養価が低いキュウリは水分補給になっていいかもしれないですね。
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高齢のため白内障も発症していますが眼は生き生きしていて大量のペレットをペロッと平らげてしまいます。
生きる意欲に溢れているぴょこたん、これからも優しいママさんと幸せな介護生活を送って下さいね。
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支えれば上半身を起こして食べられますが2人して途中で疲れました。笑
口元が丸見えなサービス動画^o^

右手は完ぺき!?