先日に引き続きまたOK Goネタです^皿^
こちらは2010年にリリースされた「Of the Blue Colour of the Sky」というアルバムの中の「End Love」という曲。
カリフォルニアはロサンゼルスのエコー・パークで撮影されたこのMV、丸1日かけての屋外での撮影は大変そうですが、他のMVのようにNGを出してからの撮り直し。。という心配はなさそうなので安心して観ていられます。
そして、2:30あたりから5人目のメンバーが登場します(その前からチラチラ見えますが笑)。
ティム(ピンクの人)を追いかけたりダン(青い人)をつついたり、どちらかが気に入ったのでしょう。大勢のエキストラに囲まれても全く臆する様子もなく、打ち合わせ通りといった顔で輪に溶け込んでいます。
彼の名前はマリオ(旧マリア)さん。
Wikipediaやfacebookアカウントも持つ有名なガチョウです。
当時はメスだと思われていたので「マリア」と呼ばれて地元の人に可愛がられていました。
そしてちょうどこのMVの頃、マリアさんに人間のパートナーができました。
定年退職してから毎朝この公園に散歩に来る、ドミニク・エルラーさん。
ドミニクさんはある時から何故かマリアさんに追いかけられるようになり、そんなマリアさんのピュアな瞳に見つめられてドミニクさんもすっかり恋に落ちてしまったとか。
おじさんも表現がロマンチックです。
それから毎朝、マリアさんは公園外の路肩に立ってドミニクさんが来るのを待ち、帰りもスクーターの横を飛んで家まで付いてこようとするようになりました。
さすがに家までは連れて帰れないので、ドミニクさんはマリアさんが追いかけてこないように一度公園に戻ってゲートに閉じ込めてもらったり、ベンチに座ってお昼寝するのを待ったりと、マリアさんが危ない目に合わないようにいろいろ気を使っています。
マリアさんはなかなか独占欲が強いようで他の誰もドミニクさんに近づくことを許しません。
そんな変わった朝デートが有名になったカップルでしたが、2011年から2年間、エコー・パークの池は大規模な改修工事をすることになり、マリアさんは近くのロサンゼルス動物園に引っ越します。そこでの検査でオスだということがわかり「マリア」から「マリオ」に改名したのです。
その後もドミニクさんはマリオさんに会いに毎朝動物園に通っています。特別に飼育舎に入れるドミニクさんといつも嬉しそうに迎えるマリオさん、異種間でも心を通わせる2人はとても幸せそうで、今でも動物園を訪れるお客さんたちを楽しませています。
何故ドミニクさんが選ばれたのかはハッキリしていませんが、恐らくマリオさんが幼い頃に会って記憶に刻まれた人物とドミニクさんが似ているため親しみを感じている「インプリンティング(刷り込み)」のためではないかと言われています。
確かにOk GoのMVでもわかるようにマリオさんは薄毛のおっさんが好き特定の好みのタイプがあるようです。
エコー・パークの工事はもう終わっていますが、マリオさんは快適な園生活にすっかり慣れて楽しんでいますしドミニクさんも危険な公園に戻ると思うと心配で眠れないとのことで、マリオさんはこのまま動物園で生涯を過ごしそうです。
機会があればロサンゼルス動物園に行ってみてはいかがでしょうか。
朝行けば2人に会えるかも。