本格的に寒くなってきましたがうさぎの皆さん体調はいかがでしょうか。
そろそろ夜は暖房入れてもらって下さいね。
ブン所長は私が約8年前に引き取ってからほぼ病気知らずで過ごしてきましたが、今年の夏は珍しく通院が続いておりました。
◎6月頃から~
呼吸時に鼻が詰まったような音を出すようになり時々クシャミをするようになってきました。
ただうさぎは高齢になると、寝ている時などにいびきのように鼻を鳴らす音が大きくなる子は多いので「所長ももう9歳くらいなので歳のせいかな?」とその時はあまり気にしませんでした。
ところが8月の後半になってくるとクシャミがかなり頻回になり発作のように激しくなってきました。
◎8月末~
これは何かの病気だと思い、病院へ。この時はてっきりパスツレラの感染で出たスナッフル症状だと思っていました。
診察を受けたところ鼻水は無色透明なので感染症なのかなあ??というお話になりましたが他に異常もないのでとりあえず抗生物質を頂きしばらく内服してみようということになりました。
先代のウサも8歳くらいの時にスナッフルの症状が出ましたが、抗生物質を使って数日で治まったのですぐに良くなると期待しました。
しかし今回は何日経っても全く症状が変わらず。。
他に考えられるのはダニか。。もしや歯根のトラブルか。。?
所長はフケは出ていませんが背中を見てみるとハゲがありますし、歯ぎしりも多いような。。こうなってくると全てが疑わしくなってきます。
ただ所長は5年位前にも歯ぎしりが多すぎて受診したら何でもなかったというもともと歯ぎしり多めのうさぎ、しかも撫でられて爆睡するとヨダレも垂らすので歯のトラブルと紛らわしい。。
歯に関しては毎回口内を見てもらって問題ないと言われているし牧草もよく食べているし、クシャミ発作が出た時は鼻の周りをビシャビシャにして落ち込んでいますが食欲や元気はあるので違うのかな。
被毛の検査ではダニは居ませんでしたが、一応ダニも疑いレボリューションも試してみましたがそれでも変化なし。。
背中の脱毛に関してはケガや注射の跡などでハゲが残ってしまったのでは、とのことでした。
◎9月初旬~
9月に入り抗生物質も無くなった頃、相変わらず日々のクシャミ発作は続いていましたが、今度は左目から涙が溢れてくるようになってしまいました。
鼻詰まりに涙とかなり痛々しい状態に。
再び病院へ。やはり異常所見はなかったのですが、もしかしたら家にある牧草の粉や敷物の繊維など物理的な刺激によるものではないかとのことでした。あるいは何かのアレルギー??
リンデロンという目薬をもらいしばらく点鼻&点眼して様子を見ることになりました。リンデロンは目にも鼻にも差せるんですね。
原因物質について色々考えましたが、今年新しく導入した敷物や繊維製品などはないし牧草もいつも買っているところのもの。
気になったのは今年はコロナのせいでお客さんが少なかったので春先に買った牧草がなかなか消費されなかったことです。
もしかしたら古くなって質の落ちた牧草が悪さしているのかもしれません。
丁度そろそろ新刈りチモシーが出る頃なので思い切って古い牧草を破棄して新刈りと入れ替えてみました。
う~ん、牧草はよく食べるようになったけど症状は変わらず。。笑
つまりは本当に歯は悪くないんだなと思いました。既にクシャミの症状が出はじめてから数ヵ月経ってるので歯が悪ければ顔のどこかが腫れてきたり目が飛び出したり食欲が落ちたりするはず。。
感染症であれば1週間も放置したら黄色い鼻水も出るし鼻の周辺がカピカピになったりするそうなのでそれも違うようです。
リンデロンは使い始めてから2~3日は症状が改善したのですがまた元通りに。。
◎9月中旬~
再度受診して鼻涙管洗浄をしてもらいました。かなり汚れが取れましたがそれでもダメ。
娘が心配して「ダニ取りシート」なるものをくれたのでそれもマットの下に設置してみました。
しかしこの頃になると私の中で新たに疑わしい物が浮上してきました。
もしかしたらこれじゃない。。?
ワンプッシュ殺虫剤、メチャメチャ効くので昨年から徐々に使い始めたのですが今年は予防的に毎日のように使っていました。
成分は「トランスフルトリン」と言うもので殺虫剤全般によく使われているピレスロイド系(スプレー・ベープリキッド・蚊取り線香・衣類の防虫剤など)の成分です。哺乳類には安全らしく、今までこれらの殺虫剤を使って症状が出たことはなかったのですが、トランスフルトリンは哺乳類でも過剰に吸入するとクシャミを誘発するらしい。(ピレスロイドで調べると安全って書いてあるのにぃ。。)
ベープリキッド(メトフルトリン)などはずっと使いっぱなしでも平気でしたがこれは少量で長時間効果が続くんだからそこそこ毒性が強いのかもですね。
これで確定ではないですけど9月に入ってからはほぼ使っていないので良くなってくるはず。。
◎9月下旬~
涙は徐々に引いてきて、目の周りがキレイになりました。クシャミはまだ出るものの、鼻の周りの毛のビシャビシャと鼻水焼けの赤みは解消されたので状態は良くなっているはず。
まだ壁に染み付いていると思われますし、症状の進行も遅かったので治るのもきっとゆっくりでしょう。
そして現在のブン所長。クシャミはまだ出ますが発作の起きない日も出てきました。目は完治しています。
本当にこの殺虫剤のせいなのか。。確信はないですけど哺乳類でも神経症状など体に影響が出るのは間違いないので来年使う時は気をつけて下さい。
自戒もこめて。。